石ものがたり

石ものがたり

Stone story
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「誕生石」の由来は、自分の誕生石を身につけていると幸運を呼び込むというもので、
その起源は、旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当てにはめ込まれた、
イスラエル十二の宝石にあるという説や、新約聖書の「ヨハネ黙示録」に記されており
新エルサレムの城塞の十二の土台に飾られた宝石によるという説、あるいは十二天使、
黄道十二宮などにちなむという説などがあります。
現在の誕生石は1912年アメリカの宝石小売商組合が定めたものが基準になっており、
1937年にはイギリスの貴金属商組合がイギリスの誕生石を選定。
日本では、1958年に全国宝石商組合が日本の誕生石を定めました。
誕生石のほかに、生まれ歳の干支による「干支石」、占星術による「星座石」などもあります
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誕生石

Birthday stone
1月
1月
ガーネット(和名:柘榴石)
宝石言葉:貞操、真実、友愛、忠実
硬度:7〜7.5

ガーネットといえば、濃い赤色を指しますが、実は40種類以上もの色があると言われています。多くの色が現れる理由は、結晶成分の混ざり合いがとても複雑なため、成分の種類や量の違いが影響しているからです。いちばんのメジャーな色はルビーレッドのパイローブ・ガーネットやワインレッドのアルマンディン・ガーネットです。その他にはパープル系のロードライト、オレンジ系のスペサルタイト、グリーン系のグロッシュラーライトなどのガーネットがあります。日本では「ざくろ石」と呼ばれています。古くから魔除けや勝利・成功のお守りとして使われ、十字軍の兵士たちは護身符として身につけていました。

1月
1月
アメシスト(和名:紫水晶)
宝石言葉:誠実、心の平和
硬度:7

アメシストは水晶の仲間で紫水晶とも呼ばれています。水晶は地球上に多く存在する成分によって形づくられるので、古くから人類にとって身近な宝石ですが、アメシストはその中でいちばん高価な存在といえます。酒の神バッカスが月の女神ディアナにふられた腹いせに、美しい女官アメシストをピューマの餌食にしようとした時、ディアナが透明な石へと化身させ救いました。バッカスは自らの非を恥じ、葡萄酒をその石に注いでやると、たちまち美しい紫色に染まり、魅惑の宝石アメシストとなったというギリシャ神話に由来しています。また古くから特定階級にふさわしい高貴な色とされる紫色のアメシストは、キリスト教の司教石として十字架やロザリオ、指輪などにも用いられています。

1月
1月
アクアマリン(和名:藍玉)
宝石言葉:聡明、沈着、勇敢
硬度:7.5〜8

アクアマリンはエメラルドと同じベリルという鉱石の一種です。アクアマリンの語源はラテン語の「アクア(水)」と「マリン(海)」。古代ローマでは月の女神ディアナの石とされています。船乗りに恋した人魚の涙が浜辺に打ち上げられて、宝石となったとも伝えられています。また、若さを保ち、幸せな結婚を約束し、たとえ夫婦の危機が訪れても、仲直りさせてしまう魔力を秘めた宝石という伝承があり、水の星座の魚座の人が身につけると、その持てる力がいっそう効果を増すといわれています。

コーラル(和名:珊瑚)
宝石言葉:聡明、長寿、幸福
硬度:3〜4
コーラル(珊瑚)は、他の宝石のように鉱物(無機質)ではなく、真珠と同様、有機質です。日本では色の淡い桃色サンゴが採れ、地中海では赤いサンゴが採れます。サンゴは魔除けの意味を持ち、真珠とともに古くから大切に扱われてきました。

1月
1月
ダイヤモンド(和名:金剛石)
宝石言葉:清浄無垢、不滅、恋の勇気
硬度:10

地球上で最も硬く高い希少性を持ったダイヤモンドは類い希な輝きを放ち、まさに宝石の中の宝石といえます。原石のままではガラス玉とあまり変わりなく、17世紀後半にダイヤの輝きを再考に引き出すブリリアントカットが発明されてからは、まばゆいばかりの輝きが世界中の人々を魅了し、一躍ジュエルストーンの代表に躍り出ました。ダイヤモンドの品質は、Carat(カラット)、Cut(カット)、Clarity(クラリティ)、Color(カラー)の4項目に評価され、頭文字がすべて”C”で始まることから「4C」と呼ばれています。ダイヤモンドの語源はギリシャ語の「ADAMASアダマス」(征服されざるもの)。そのクリアな輝きと冷たさ、熱や薬品にも侵されない性質は人々に恐れをも与え、蛇の唾液から生まれた毒を持つ石と考えられてきました。

1月
1月
エメラルド(和名:緑柱石)
宝石言葉:幸福、幸運
硬度:7.5〜8

エメラルドはベリルと呼ばれる鉱物の代表的な宝石。「キズのないエメラルドを得ることは欠点のない人間を探すよりも難しい」といいう説があるように、エメラルドの内部には必ずインクルージョン(内包物)があります。これは古代の地球内部の液体がそのまま結晶中に残ったもので、インクルージョンがあることは天然宝石の証といえます。「緑色」という言葉の由来をもつエメラルドは、かつては眼や神経を休める天然の精神安定剤と考えられてきました。かのクレオパトラもそんなエメラルドを愛し、クレオパトラの名を冠する鉱山を持つほどでした。また、キリストが最後の晩餐で使った聖杯は、エメラルドを彫ったものだと言われ、中世のキリスト教では、イエスの親切、善良な心の象徴とされて尊ばれていました。

1月
1月
パール(和名:真珠)
宝石言葉:純粋無垢、健康、長寿
硬度:3.5

中世ヨーロッパでは変形バロック珠の天然宝石が主流でした。しかし、1893年に日本の御木本幸吉が養殖に成功し、真円の真珠が作られるようになりました。今日宝石としての真珠は、ほとんどが養殖で、真珠を作り出す母貝(マザーオブパール)にはあこや貝、白蝶貝、黒蝶貝などがあり、その貝によって真珠のサイズや色調が変わります。真珠は「人魚が恋人を思って流した涙が、波にはじけて宝石となった」というロマンティックな伝説とともに、宝石の女王として君臨しています。

ムーンストーン(和名:月長石)
宝石言葉:愛の予感
硬度:5〜6

ムーンストーンは、その乳白色の神秘的な輝きが、月の満ち欠けや身につける人の気持ちによって輝きを変えるといわれています。硬度的に柔らかいため、一般的にはカボションカットされていますが、その淡い輝きはこの宝石の魅力の一つとなっています。

1月
1月
ルビー(和名:紅玉)
宝石言葉:熱情・仁愛・威厳
硬度:9

ルビーはコランダムという鉱物の一種。純粋に化合すれば無色の結晶・無色のサファイアになりますが、数パーセントのクロムが混じると、結晶は赤色となりルビーが誕生します。ダイアモンドの次に硬度のある宝石で、傷が付きにくく、熱や薬品にも強く、色の落ちる心配がないという優れた品質の為、古来より貴重なものとして大切に愛されてきました。
ルビーの語源は、ラテン語の「ルバー」で赤を意味します。特にミャンマー産の蛍光性のあるルビーは、鳩の血を意味する「ピジョンブラッド」と呼ばれ特に尊重されています。赤は人の情熱をかきたてる色であることから、嫉妬や愛への疑念を払う力がある石として、ギリシャ・ローマ時代からスピリチュアル・ストーン(精神的な石)として扱われてきました

1月
1月
ペリドット(和名:橄欖石)
宝石言葉:夫婦の幸福、和合
硬度:6.5〜7

ペリドットは隕石中にも発見されるように、地球の奥深い場所で結晶化する鉱物のため、地球や宇宙の成り立ちを解析する石として研究されていました。ハワイの岬に登った英国の水夫たちが輝く鉱石を見つけ、そこを「ダイヤモンドヘッド」と名付けましたが、実はその鉱石はダイヤではなく、ペリドットだったことから、別名「ハワイアン・ダイヤモンド」とも呼ばれています。古代エジプトでは太陽神を崇拝し、暗躍は悪魔の世界でしたが、ペリドットは暗躍を吹き払う護身符として大切にされました。

サードオニックス(和名:赤縞瑪瑙)
宝石言葉:永遠の誓い
硬度:7

サードオニックスは「めのう」で、成分ではオパールと同じ珪酸化合物の仲間です。木目のような縞目があるものを「めのう」、模様のないものを「玉髄」と呼んでいます。古代ローマでは、悪い毒から所有者を守り、視力を強め、強さを高めると信じられていました。

1月
1月
サファイヤ(和名:青玉)
宝石言葉:慈愛、誠実、徳望
硬度:9

サファイヤはコランダムと呼ばれる鉱物の一種。コランダムの中でも赤色のものだけをルビーと呼び、その他を全てサファイヤと呼びます。サファイヤにはブルーだけでなく、無色透明、イエロー、グリーン、バイオレット、ゴールデン、オレンジなどさまざまな色調のものがあります。サファイヤはラテン語の「青色」が語源で、古くは全ての青色の宝石の呼び名であったようです。哲学者・聖人の石と言われ、神の温寵を受け精神の再生をもたらすと信じられたサファイヤは、聖職者にこそふさわしい石と考えられ、枢機卿や司教の指輪にセットされています。その指輪をはめた手で信者に触れることは、誠実や慈悲を与え、病を癒し、人々を悩みから救うことを意味しています。

1月
1月
オパール(和名:蛋白石)
宝石言葉:希望、幸福、安楽
硬度:6〜6.5

オパールは産地や構成物の種類により、オーストラリア産で有名なホワイトオパール、ブラックオパールの他、メキシコ産で有名なウォーターオパール、ファイアオパールがあります。クレオパトラに一目惚れしたシーザーが、心を射止めるためにオパールを贈ったことから、「キューピットストーン」と呼ばれています。すのオパールは、燃えるように赤いファイアオパールだったと伝えられています。

トルマリン(和名:電気石)
宝石言葉:無邪気、潔白
硬度:7〜7.5

トルマリンは、数ある宝石の中でも最も多彩なカラーを持っています。特に愛らしいピンクトルマリンは、愛を育み、また新しい友情を芽生えさせる宝石とされています。現在では体をリラックスさせ、安らかな眠りを約束する石として愛されています。

1月
1月
トパーズ(和名:黄玉)
宝石言葉:友情、友愛、希望、
潔白
硬度:8

トパーズというと黄金色のイメージがありますが、黄金色と一口にいっても明るい黄色のレモンカラーやオレンジを帯びたシェリーカラーがあり、このシェリーカラーが極上のインペリアルトパーズとされています。トパーズの語源はギリシャ語の「トパゾス(探し求める)」という意味。トパーズが採掘されていた島は深い霧に覆われ、昼間は見つけることが出来なかったのですが、夜になると石が光るのでようやく探しだすことができたといわれています。また、トパーズには古代からさまざまな意味が込められ、インドでは傷を治す力を持った治療の宝石、エジプトでは太陽の神・ラーのシンボルとして尊長されました。

1月
1月
ターコイズ(和名:土耳古石)
宝石言葉:成功
硬度:5〜6

ターコイズ(フランス語でトルコ石)と言われますが、実はトルコでは産出されず、エジプト産の石がトルコに集積されたことから、その名前で呼ばれるようになり、トルコ人の仲介人には商売繁盛の石として伝えられています。歴史は古く、メソポタミア文明が栄えた紀元前5000年頃にもピラミッドから発見されています。また、アメリカではインディアンが邪悪なものから身を守るお守りとして使っています。

タンザナイト(和名:黝簾石)
宝石言葉:空想、和解、平和、誇り高き人
硬度:6.5

1967年に東アフリカのタンザニアで発見された青色のゾイサイトは、美しい青紫色をしていたため、かの有名なティファニー社から「タンザニアの夜」を意味する「タンザナイト」という名称が与えられ、大体的にアメリカで販売されて人気を呼ぶ石となりました。身につけると不運を避け大きな幸せを呼び込む石として、また、大切な人との距離を縮めて心の結びつきを強くする石として愛されています。

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干支石

The zodiac in Chinese astrology
干支 守護石 サブストーン
琥珀 トパーズ
パール ムーンストーン
タイガーアイ キャッツアイ
翡翠 エメラルド
カーネリアン ガーネット
黒真珠 オニックス・ヘマタイト
サードオニックス ルビー
紅珊瑚 インカローズ
クリスタル オパール
シトリン トパーズ・イエローアゲート
ラピスラズリ サファイア
紅翡翠 ルビー・ローズクォーツ

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星座石

Zodiac
星座 守護石 サブストーン
牡羊座
3/21〜 4/19
ルビー・ダイヤモンド サファイア・ブラッドストーン
牡牛座
4/20〜 5/20
エメラルド・サファイア ひすい・グリーンアベンチュリン
双子座
5/21〜 6/21
アゲート・ジャスパー アレキサンドライト・トルマリン
蟹 座
6/22〜 7/22
パール・ムーンストーン アクアマリン・めのう
獅子座
7/23〜 8/21
ダイヤモンド・ルビー サードオニックス・琥珀
乙女座
8/22〜 9/22
サードオニックス・カーネリアン サファイア・レッドジャスパー
天秤座
9/23〜 10/22
ペリドット・トルマリン オパール・サファイア
蠍 座
10/23〜 11/21
オパール ブラッドストーン・ルビー
射手座
11/22〜 12/21
トパーズ ガーネット・ラピスラズリ・トルコ石
山羊座
12/22〜 1/19
トルコ石・ガーネット オブジディアン・パール
水瓶座
1/20〜 2/18
アメジスト・サファイア ひすい
魚 座
2/19〜 3/20
ブラッドストーン・アクアマリン ムーンストーン・ひすい・パール

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